2015年10月13日火曜日

アメリカ人のビジネスメンテリティの原点とは

こころをつなぐ英会話メルマガ
今日の目次です。

1.ワイオミングより
~アメリカ人のビジネスメンテリティの原点とは~

2.Twitterえーわー!
二カ国語で同じ意味を同時tweet!

3.山久瀬洋二お薦めの一冊
~英語手帳 2016年版~

では、始まりです。

 1. ワイオミングより

今週のテーマは、

「アメリカ人のビジネスメンテリティの原点とは」

です。


《昔のオレゴントレイル跡を走るハイウエイのドライブイン看板(ワイオミング州にて)》


今、ワイオミング州からモンタナ州にはいったところです。

夕食をとるために立ち寄ったドライブインで、この文章を書いています。

このあと約200マイル、3時間少々夜道を運転します。

田舎道は夜は漆黒の闇となり、真っ暗なハイウエイを、中央線を見詰めながらただ走ります。今までに何度この経験をしたことでしょうか。

今日中に飛行場のある町に行き、明日そこからデンバー経由でサンフランシスコに飛ぶのです。

アメリカは広大な国です。

特に、こうした地方に来るとそれを実感します。

この広大な大地を開拓した人々の話は、既に遠い過去のことではありますが、彼らのフロンティア・スピリットの遺伝子は、今でもビジネスや教育の現場に受け継がれています。

今日、アメリカ人とのビジネスのノウハウを学ぶ為のEラーニングの素材にしようと、オレゴントレイルという19世紀中盤の開拓路を取材しました。

この開拓路は、西部開拓の中でも最も有名なルートで、当時のアメリカ人の10人に1人がここを通って、広大な土地を求めて西へと向かいました。

そして、そのうちのさらに10人に1人は目的地にたどり着くことなく命を落としたという、正にリスクある開拓路でした。

この開拓路は、アメリカ人の精神構造を象徴しているといわれています。

まずリスクをとり、未知の未来の可能性へと進むことをよしとする彼らは、前に進もうとするビジネス上の決裁は日本よりもかなり早く行います。

しかし、途中で何かがおきると、その場でどんどん調整し、変化してゆきます。逆に、日本では決裁に至るまで根回しを進め、できるだけ完璧な準備をしようとします。ですから、決裁には時間がかかり、何回も調整を繰り返します。

決裁つまり decision making というこの一言をとっても、アメリカ人と日本人とでは、違う解釈、そして概念を持っているのです。

ですから、アメリカ人は日本人のことを時には slow buffalo(のろまなバッファロウ)と批判します。この言葉は、ああでもないこうでもないとくり返し、決断ができない人を批判するスラングです。

そして、日本人はビジネス上、なかなか期日を守ってくれないアメリカ人を、一度決めたことを守ってくれず無責任な連中と愚痴をいいます。

アメリカ人からしてみれば、前に進みだした後で、正に開拓路で思わぬ難儀に出会ったときのように、色々と調整することは当然のことなのです。

そもそも、バッファロウはオレゴントレイルなどを通って、西部開拓をする人にとっては、大切な食料源でした。

ですから、開拓路を先に急いでいても、バッファロウが現れれば、彼らは予定を変更してでも、狩猟をし、食料源としなければなりませんでした。

だから、ビジネス上のプレゼンでも、彼らのモチベーションをあげるには、彼らにとってのバッファロウが何かをしかりとプレゼンしなければなりません。

のろのろとして決裁過程の中で、より完璧な準備を求め、リスクへの課題ばかりを語る日本人は、得てしてアメリカ人にバッファロウをみせることができないことから、彼らのモチベーションを下げてしまうのです。

今日、あるところで、幼児を連れた親子が側を歩いていました。

父親が幼児に問いかけます。

「だっこしてもらいたいの? それともそのまま歩くかい?」

西部開拓や移民社会の中で生き抜く為には、ともかく自分の思うことやニーズをしっかりと表明し、表現することが大切です。

ですから、アメリカではどんな些細なことでも、自分の意志をはっきりと相手に伝える訓練を子供に行い、教育します。だっこしてもらいたいか、それとも歩きたいか、幼児にその意思をまずしっかりと確認するわけです。

ですから、アメリカ人は成人しても、自らの意思をどんどん表明します。相手の気持ちを意識する前に、まず自分の意思表明をちゃんとしようとする彼らの態度が、日本人にとっては不遜に思えたり、自分の考えを押し付けてくる配慮のない人にみえたりしてしまいます。

さて、これからモンタナ州の夜道を走ります。

英語がわかってもこうしたアメリカ人のメンタリティを理解できないと、ビジネスでのコミュニケーションはできません。 そんなアメリカ人の原点ともいえる西部の小さな町々を通り過ぎ、これから3時間、黙々と運転を続けます。


《岩に刻まれた1850年にオレゴントレイルを通った開拓者が自らの名前を岩に刻んだあと(ワイオミング州にて)》


バックナンバー(山久瀬洋二ブログ)

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 2.Twitterえーわー!

毎日、英語と日本語で同じことをつぶやいてます。
間違いやすい英話や異文化コミュケーションのコツをお伝えしています。
中でもリツイートやお気に入りの多かったtweetをご紹介します。

【英語tweet】

Many Japanese are very diligent to follow & learn the process, but they are sometimes not flexible enough to deal with unexpected reaction.

【日本語tweet】

日本人のプロセス指向には長短両面が。英語を学習するとき、基礎から順に座布団式に勉強する勤勉さはよいものの、実際のコミュニケーションで思わぬ所からボールが飛んでくると対応ができなくなってしまうことも。時には、実戦経験にいきなり飛び込んで、ケース毎に対応する柔軟性を培うことも大切。


山久瀬洋二twitter はこちら

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 3.山久瀬洋二お薦めの一冊

今週のお薦めは、

「英語手帳 2016年版」

です。

英語手帳の6つの特徴

1.アメリカ日常英語から1日1単語を紹介

毎日掲載されている単語は、アメリカで日常的に使用されている単語を基本としていますので、自然と会話につながる英単語を習得することができます。

2.語彙を増やす

毎日掲載されている単語だけでなく、ワークでも語彙力アップをサポート。1年続ければ、360以上の単語に触れることができます。

3.英語で元気になる

元気が出てくる英語フレーズを満載しています。英語学習のモチベーションを維持するだけでなく、落ち込んだとき、疲れたとき、声に出して言ってみることで、気持ちをアップさせることができます。また、ポジティブな単語やフレーズを数多く身につけることができます。

4.「英語で手帳をつける」をサポート

英語で書くための単語集、フレーズ集がついています。「英語で手帳をつける」を可能にします。

5.英語学習に役立つエッセー

有子山博美さん (Romy) さんのエッセーが含まれています。日本にいながら高い英語運用力を身につけた Romy さんの経験の中には、英語学習者が学べることがたくさんあります。英語学習のモチベーションアップができます。

6.普通の手帳としても

もちろん普通の手帳としても利用できます。十分なメモスペースや To-Do リストが、ビジネスの場でも活躍してくれます。

英語手帳 2016年版 白色(シャンパンホワイト・通常サイズ)
価格:2,376円


英語手帳 2016年版 黒色(通常サイズ)
価格:2,376円


英語手帳 2016年版 ミニ版 白色(シャンパンホワイト・文庫サイズ)
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英語手帳 2016年版 ミニ版 黒(文庫サイズ)
価格:1,944円


英語手帳 2016年版 ミニ版 リッチピンク(文庫サイズ)
価格:1,944円




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今回は、ここまでです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
今週の「心をつなぐ英会話メルマガ」如何でしたか?

皆様のご意見・ご感想、ご質問・ご批判、お待ちしています。

See you next week !
また、読んでくださいねー。
さよならー。

発行者 山久瀬洋二
公式ブログ http://yamakuseyoji.com/
ご意見・ご感想等、お待ちしてます。
Email yamakuseyoji@gmail.com


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